年間休日は何日あれば多いって言える?労働時間と休日の関係をゆるっと解説!
◆ 年間休日の「普通」って、いったい何?
就活生がよく気にする「年間休日○○日」。
「100日切ってる=ブラック」「120日超えてる=ホワイト」と思いがちですが、実際には“法律的な意味”が少し違います。
◆ まずは基本:週40時間ルール
労働基準法では、
「1週間の労働時間は40時間以内」
「1日8時間以内」
というルールが原則です(労基法第32条)。
この前提で、
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週5日勤務 × 1日8時間 = 週40時間
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残りの2日はお休み
というスタイルを1年続けると、
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年間休日 = 2日×52週 = 104日
つまり、「年間休日104日」は、週40時間制を守るためのモデルケースなんですね。
◆ 実は「年間休日52日」でも違法ではない
「年間休日52日!?ブラック企業だー!」と反射しがちですが、
法律上はアリです。
というのも、労基法では
少なくとも「週1日」または「4週に4日の休日」を与えなければならない(労基法第35条)
とされているため、最低限は週1休でOK。
(週休2日制に関する記事も書いているので是非ご覧ください)
ただし!
もし週6日働くなら、
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1日あたりの労働時間は最大6時間40分(≒6.67時間)
で抑えないと、週40時間ルールに引っかかります。
さらに重要なのがここ👇
この6.67時間を超えた分は、残業扱い(=割増賃金)になります。
つまり、年間休日52日でも、
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「ちゃんと週40時間以内に収まってる?」
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「残業代、ちゃんと払ってる?」
という視点で見ないといけないんです。
◆ 年間休日だけで企業を判断するのは早とちりかも?
たとえば、
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フレックスタイム制で月単位・年単位で調整している企業
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繁忙期と閑散期の差が大きい業種(例:小売、観光)
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勤務時間が短め(例えば1日7時間など)
など、年間休日が100日以下でも“働きやすい職場”はあります。
逆に、年間休日125日と書いてあっても、
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毎月残業40時間
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有休を取る雰囲気ゼロ
…なんてケースもあるので、数字だけで「ホワイト/ブラック」は判断できません。
◆ 求人票で注目すべきポイント
✅ 年間休日が104日を下回る → 労働時間とセットで確認
✅ 書いてある「所定労働時間」+「残業時間」もチェック
✅ 面接で「1日の流れ」や「月の残業時間」などを具体的に聞いてみよう!
◆ さいごに:数字だけじゃわからないのが就活の難しさ
年間休日や労働時間って、なんとなくのイメージで「良い・悪い」を判断しがちですが、**本当に大事なのは“中身”と“運用”**です。
同じ「年間休日100日」でも、
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給与が良くて残業がなく、有休も自由に取れる会社
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サービス残業だらけで休日出勤当たり前の会社
とでは、天と地ほどの差があります。
就活では“数字”だけに惑わされず、実態を見抜く力も大切ですよ!
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