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7月, 2025の投稿を表示しています

インターンから内定までの道のりと本音

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最近は「インターンに参加して、そのまま内定」という流れもよく聞きますよね。 でも実際のところ、 インターンは就活の一部なのか?ただの会社体験なのか? 採用担当として感じる「今どきのインターンの実態」を少し書いてみたいと思います。 昔と今のインターンの違い 昔(といっても10年ちょっと前)は、インターンは 学生が社会を知るため 就活の練習のため という色合いが強かった気がします。 だから「インターンに行った会社には応募しない」なんて暗黙のルールもあったほど。 ところが今は、 入社したい会社のインターンに参加する インターン参加を選考の一部とする企業も増えた という流れになっています。 インターンは選考なのか? ルール上、 インターンは選考ではありません 。 「インターンで見た内容を選考に使ってはいけない」という規定もあります。 でも、実際は… インターンを担当するのは採用担当者 学生の様子やコミュニケーション力は自然と記憶に残る つまり「選考に使わない」と言っても、どうしても印象は残るし、最終的には合否に影響する可能性はゼロではないんです。 インターンで何を見ているのか? 「内定を狙うならインターンで何をアピールすれば?」と考える人もいると思います。 実際には、 発言の内容そのもの チームでの立ち振る舞い 自己紹介や質問の仕方 など、 コミュニケーション力や主体性 を見ています。 社会人経験がない学生に対して「完璧に仕事ができるか」は期待していません。 ただ、「一緒に働いてみたいか」という点は、インターン中に感じることが多いです。 インターン参加は有利なの? 結論から言うと、 インターンに参加した方が 顔を覚えてもらえる 社風や社員の雰囲気を知る機会にもなる ので有利です。 ただし、 インターンに出たからといって必ず内定が出るわけではない インターンに出ていない学生も普通に内定する というのも事実です。 気をつけてほしいこと インターンで失敗しても、それを理由に不合格にはできない でも、態度や協調性の欠如は印象を悪くする だから大事なのは、 うまくやろうとするより「一生懸命やる」 ...

リモート面接と対面面接、ぶっちゃけどっちが印象いいの?

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コロナ禍以降、リモート面接が当たり前になりましたよね。 最近では「リモートか対面、好きな方を選んでください」という企業も増えてきています。 実際、採用担当として感じるのは… 対面面接の方が印象は確実に良い!ということです。 今日はその理由を、ちょっと本音で書いてみたいと思います。 リモート面接のメリット・デメリット まず、リモート面接のメリットは何と言っても、 移動時間ゼロ 交通費がかからない 緊張しにくい(自宅など慣れた環境だから) などがあります。 一方でデメリットは、 画面越しだと表情が読みづらい 声のトーンや間の取り方が伝わりにくい 通信環境に左右される など、 「人柄」や「熱意」が伝わりにくい という点です。 採用担当が「対面の方が印象いい」と感じる理由 これは完全に本音ですが、 わざわざ移動してきてくれる → 本気度を感じる 表情・仕草・声のトーンなど、画面外の情報が伝わる コミュニケーションのテンポが自然 こうした理由で、対面面接の方が「やる気あるな」「感じのいい学生だな」と思いやすいんです。 もちろん、リモート面接だから絶対不利というわけではありませんが、 選べるなら対面の方が有利になる可能性が高い というのは正直あります。 「リモート希望」はマイナス評価になる? 例えば面接日程を調整する際に、 「対面とリモート、どちらが希望ですか?」 と聞かれたとき、すぐに「リモートでお願いします」と答えると、 本当にこの会社に行きたいのかな? 他社との選考で忙しいだけなのかな? と採用担当に思われることも。 なので、 「可能であれば対面でお願いしたいのですが、予定が合わなければリモートでも可能です」 など、 対面を第一希望として伝える 方が印象は良くなります。 やむをえずリモートを選ぶときは 遠方に住んでいる、別の選考と重なってしまうなど、どうしてもリモートにしたい場合もありますよね。 そのときは、 「本来は対面でお会いしたいのですが、どうしても都合がつかず…」 と 理由を伝えるだけで印象が変わります 。 「ただ楽だからリモートを選んだんだな」と思われないようにしましょう。 まとめ リモート面...

オワハラに隠された企業の本音

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  就職活動の中で耳にする「オワハラ」。 これは「就活終われハラスメント」の略で、企業が内定を出した学生に対して「他社の選考を辞退しろ」と圧力をかけたり、内定承諾を急がせたりする行為のことです。 学生側からするととても迷惑で怖いものですが、企業側の立場を考えると、少しだけその気持ちも理解できる部分があります。 今日はそのあたりを率直に書いてみたいと思います。 内定承諾期限をやたら短くする企業 オワハラの一つとしてよくあるのが、「内定承諾期限を1週間以内に設定する」というもの。 「そんな急に決められないよ!」と感じる学生が多いのも当然です。 ただ、企業側にも事情があります。 特に中小企業や地方の企業は、毎年数名しか採用しないところも多いです。その中で、 内定を出した学生が来るのか来ないのか 来ないなら次の候補に早く声をかけたい というのは、 経営に直結するほど重要 なんです。 「他社を辞退して」と言う理由 学生からすると「何でそんなこと言うの?」と思うかもしれませんが、 採用枠が少ない 選考を続けると辞退リスクが高まる 人数調整を早くしたい という背景があります。 特に1人しか採用しない企業にとって、その1人が来るか来ないかは死活問題です。 だからこそ「本当にうちに来るの?」と何度も聞いてしまうわけですね。 それでも「他社を辞退しろ」と言う会社は要注意 とはいえ、「他社の選考を辞退しろ」と強要するような会社は おすすめできません 。 そんな圧力をかける体質の会社では、入社後も 転職活動をさせない 意見を言わせない イエスマンを求める といった社風の可能性も高いです。 「どうしてもこの会社に行きたい!」という理由がない限り、無理に入社する必要はないと思います。 オワハラへの対処法 もし「他社を辞退しろ」と言われたら、 「他の企業も見て最終的に決めたいです」 「大変申し訳ないのですが、就活を終えるのはもう少し考えさせてください」 などとやんわり伝えるのがベターです。 また、「承諾期限が短すぎる」と感じた場合は、 「家族に相談したい」 「大学のキャリアセンターと相談したい」 と言って延長をお願いするのも一つの手です。 ...

推薦応募の罠:学生にとって本当にメリットはあるの?

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就職活動のやり方として「推薦応募」というものがありますね。 特に理系学生や専門学校生の方は、学校から「推薦をもらって受けてみたら?」と言われることも多いかもしれません。 でも、個人的にはこの推薦応募って学生にとっては かなりの罠 だと思っています。 今日はその理由をお話しします。 推薦応募でも選考はある。絶対に受かるわけじゃない まず大前提として、推薦応募だからといって選考が免除されるわけではありません。 面接や試験を受けて、当然ながら不合格になる可能性もあります。 推薦だから落ちる確率は低いんじゃない?と思う方もいるかもしれませんが、企業側からすると「推薦だから必ず採る」というものでもないんです。 推薦をもらったことで少し有利にはなるとしても、それで必ず内定をもらえるわけじゃないんですね。 学生側にとっては他社の選考を受けられないデメリットが大きい 一方で、推薦をもらうときには「他の企業の選考を辞退する」「内定をもらったら必ず承諾する」といった条件がつくことが多いです。 これが、学生側にとっては 非常に大きなリスク になります。 推薦を出した時点では、まだその企業が本当に自分に合う会社かどうかは分かりません。 でも推薦を出してしまうと、その後で「やっぱり他の会社も見てみたい」と思っても選考を受けることができなくなります。 個人的には、裏で他社選考を進めてもいいと思う ここはあくまで個人的な意見ですが、推薦を出していても他の企業の選考を並行して進めるのはアリだと思います。 推薦を出した企業に内定をもらえる保証はありませんし、自分の将来のためにリスクヘッジするのは自然なことです。 もちろん、推薦の制度を設けている学校や企業からはあまり推奨されないかもしれませんが、「就活は人生を決める大事なもの」と考えると、自分自身を守る行動をとるのは悪いことじゃないと思います。 推薦応募を使うなら、デメリットもきちんと理解して選ぶ 推薦応募は決して全てが悪い制度というわけではありません。 早めに内定をもらいやすくなったり、志望企業への道が広がることもあります。 でも、「推薦だから安心」「絶対に内定をもらえる」という考えはとても危険です。 推薦を使うなら、その企業に本当に入りたいのか、他の企業を諦めてでも挑戦したいのかをしっかり考える...

【不採用通知が届かない?】採用担当者が体験した“ちょっと不思議な”出来事

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ある年の新卒採用で起こった、今でも印象に残っているエピソードがあります。 当社では、不採用となった学生には電話連絡ではなく、応募書類の返却を兼ねた不採用通知を 郵送 で行っています。事前に「合否は1週間以内にご連絡します」と学生には伝えており、これまで特にトラブルもありませんでした。 ところが、ある日1本の電話が会社にかかってきました。 「1週間経っても、まだ連絡が届かないのですが…」 電話の相手は、ちょうど不採用となっていた学生でした。 内心、「ああ…届いていなかったのか」と思いながら、非常に心苦しい思いで、不採用であることをお伝えしました。郵送していること、日付、宛先なども改めて確認したところ、確かに正しい住所になっています。 しかし、なぜか届いていない。 気になってその住所をGoogleマップで調べてみたところ、表示されたのはまさかの「町工場」。その学生が住んでいるアパートは、その工場の裏手にある建物のようです。 住所自体は間違っていない様子。もし郵便が宛先不明なら差出人に返送されてくるはず。でも戻ってきてはいない。となると、工場に届いてしまい、誰かが間違って受け取った…? 結局、通知がどこへ消えたのかは分からずじまい。採用業務の中では些細な出来事かもしれませんが、「不採用通知が届かない」というのは、学生にとっては精神的な負担が大きいのだと、改めて実感しました。 💡採用担当として考えさせられたこと 学生の不安を取り除くためにも、通知の方法や連絡手段にはもっと気を配るべきかもしれません。 メール通知の併用や、追跡可能な簡易書留なども検討すべきかも…と考えた出来事でした。

【内定辞退】早めに、そして正直に伝えてください。

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ある年の採用活動で、こんなことがありました。 とある学生に内定を出した後、「ぜひ当社に来てほしい」と思い、先輩社員との交流会をセッティングしました。 案内を送った段階で、その学生から「内定を承諾します」との返答をもらい、「それなら当日、承諾書を持ってきてね」と伝えました。 ところが交流会当日、学生は承諾書を「忘れてしまった」とのこと。 それなら郵送でもいいと伝えました。 しかし、その後なかなか承諾書は届かず…。 連絡が取れなくなる恐怖 交流会で承諾の意思を示してくれた彼。 なのに、書面は届かない。 モヤモヤしつつも、10月1日の内定式が近づいたので、出欠の確認連絡を入れることに。 郵送 → 返信なし 電話 → 出ない メール → 返信なし ここまで来ると、「どういうこと…?」と不安になります。 内定式前日にようやく電話がつながり、「出席します」とのこと。 ホッとしました。 …が、当日になって来ない。 そしてまた、連絡が取れない。 携帯も家電もつながらず、ついには大学に事情を説明し、連絡を取ってもらうことに。 辞退は悪いことじゃない。でも連絡はほしい 大学経由でようやく事情が明らかになりました。 「他社にも内定承諾を出してしまい、そちらに行くことに決めました。 でも先に御社に承諾の意思を伝えてしまったので、言い出せませんでした…。」 とのこと。 私たち企業側からすれば、辞退自体が悪いわけではありません。 選ぶのは学生ですし、他社のほうが自分に合っていると思えば、そちらに行くのが当然です。 でも、 その意思を「早く」「正直に」伝えてくれさえすれば 、私たちは余計な時間も手間も使わずに済むのです。 無駄なエネルギーは、お互い使いたくない 内定承諾しておいて辞退されたら、気分は良くありません。 でもその感情をぶつけたところで、学生にとっても企業にとっても得にはなりません。 内定辞退を伝えるのは勇気がいることです。 でも、時間が経てば経つほど、伝えづらくなります。 早めに、正直に。 これは自分の将来を守るためでもあります。 まとめ 辞退すること自体は悪くない でも、連絡をしない・遅らせるのはトラブルのもと お互いにとって無駄な労力になる 勇気を出して、早めに伝えることが大切...

真面目なだけでは内定はもらえない?ある学生のエピソードから

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ある年の採用活動で、印象に残っている学生がいます。 夏休みに開催した1週間のインターンシップに応募してきたのが彼との最初の出会いでした。 それ以降、1dayインターンシップ、会社説明会、学生向けの座談会…当社が開催するあらゆるイベントに欠かさず参加。 その姿からは、「どうしても当社に入社したい」という強い意欲が伝わってきました。 意欲はある。でも、それだけじゃ…。 正直、当初は「ここまで参加してくれるなんて、嬉しいな」と思っていました。 でも、ある時ふと気づいてしまったのです。 あ、この子…たぶん最終的には不合格になるかもしれないな。 というのも、「熱意」や「真面目さ」は申し分ないものの、 仕事をするうえで欠かせない「コミュニケーション力」や「柔軟性」、「自発性」といった面で不安が残ったからです。 「真面目なだけ」では採用されない理由 採用活動では、「この人と一緒に働けるか」「入社後に活躍できるか」を見極めています。 真面目で一生懸命でも、周囲との連携がうまく取れなかったり、受け身な姿勢のままだと、仕事がうまくいかないこともあるのです。 「かわいいだけじゃだめですか?」ではないですが、「真面目なだけじゃだめなんです」。 採用担当者のもどかしさ その学生が不合格になるだろうと感じたタイミングで、「もっと自分に合った企業を探した方がいいよ」と伝えてあげたかった。 でも、そんなことは当然言えませんし、面接で急に良い意味で“化ける”学生もいるので、最後まで見届けたいという気持ちもありました。 しかしながら結局、その学生は予想通り不合格になりました。 大切なのは「バランス」 企業に好印象を持ってもらうには、 熱意・真面目さに加えて、自分の考えを伝える力、人との関わり方、臨機応変な行動ができるかなど、さまざまな要素が必要です。 どれか一つに偏りすぎるのではなく、「バランスよく備えているか」がポイントなのです。 最後に 真面目なことは決して悪いことではありません。むしろ、社会に出たら武器になります。 でも、それだけでは企業にとって“即戦力”にはなりづらいと感じることもあります。 自分の魅力を多角的に伝えられるよう、日々の経験の中で「気づき」「成長」していってほしいと思います。

面接官の意地悪な質問に、まさかの名迷回答

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  就職活動の面接では、「これは一体どう答えれば…?」と戸惑うような質問に出会うことがあります。中には、**あえて学生の反応を見るために“意地悪な質問”**を投げかける企業も存在します。 たとえば、こんな質問。 「上司から理不尽なことを言われたらどうしますか?」 ストレス耐性を見るための質問、という名目ではありますが、 実際には正解のない問いかけ です。どう答えても角が立ちそう、という空気を読みながらも、学生はその場で必死に自分の考えを言葉にします。 忘れられない、ある学生の返答 以前、私が面接を担当していたときのことです。 ある女性の学生に、例の「理不尽なことを言われたらどうする?」という質問をした際、彼女は少し間をおいてから、こう答えました。 「とりあえず頭の中で、ボコボコにしておきます(笑)」 一瞬、面接官側も驚いたのですが、 その後の彼女のフォローがとても上手でした。 「でも、実際には感情を出さずに、何が理不尽に感じたのかを整理して、冷静に伝えられるよう努力します。」 この回答には、 ユーモアの中に本音と冷静さが含まれており、印象に残る受け答え でした。笑いを誘いつつも、ちゃんと現実的な対応力を見せている。そんな姿勢が好印象でした。 面接官の本音:回答内容より“反応”を見ている このような意地悪な質問は、 本当に理不尽な状況に置かれたときの対応力や、感情のコントロール、さらには咄嗟の言語化能力 を見ていることがほとんどです。 ポイントは以下の3つです: 全面否定・感情的な返しはNG ユーモアはOK、ただし“嫌味”にならない程度に 最後に“現実的な対応策”を伝えると説得力が増す 正論だけが正解じゃない 就活では「模範解答」ばかり意識しがちですが、 人間らしさや機転の利いた受け答え が好印象を与えるケースも少なくありません。 もちろん、場の空気を読む力は必要ですが、ユーモアを交えながら本音を伝えられる人には、“一緒に働きたい”と感じることもあります。 まとめ:あえての質問に、あえての一言 「上司が理不尽なことを言ってきたらどうするか」――この質問に、完璧な正解はありません。 でも、自分の価値観や対応の姿勢を、“ちょっとだけ面白く”“ちょっとだけ人間らしく”見せられると、意外と...

「就活アカウント」をやってる学生に企業はどう思ってる?

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  最近の就活生のあいだでは、「就活アカウント」をXなどで運用するのが当たり前になってきました。選考の進み具合を報告し合ったり、インターン情報を共有したり、ちょっとした就活の愚痴をこぼしたり…リアルの友達には言いづらい話も、SNSでは気軽に吐き出せる場になっています。 でも、ちょっと待ってください。 「企業側は、そういうアカウントを見ていない」と思っていませんか?